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　　　　　　　 中央映画作品

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監督　今井正

製作　岩崎昶　市川喜一　嵯峨喜兵　

脚本　水木洋子

撮影　中尾駿一郎

音楽　団伊玖麿

美術　川島泰造

出演　小林桂樹　岡田英次　岸恵子　加藤大介

 

「物語」

今も活躍している群馬交響楽団の「音楽を市民のために」という理想に燃えた創立当時の活動を描く。

田園の広がる高崎市、楽団の練習所がある。マネージャーの井田は資金ぐりに頭をかかえ、東京から来る有能なコンサートマスター速水に期待をかけていた。速水は最初、楽団の将来性に絶望するが、ピアニストのかな子の腕の確かさや、楽団のつかみどころのない魅了にひかれて行った。

資金が底をつくと、井田はどんな辺鄙な所へも出掛けた。旅費の工面で家の布団まで質に入れた彼は、妻に愛想をつかされる。さまざまな苦境に立たされながらも、楽団員達は、山奥で出会った子供達、炭焼きの労働者、療養所の人々に励まされて、次第にプロの演奏家へと成長していく。